夢であなたと［sha］ ページ27
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暇を持て余して城壁の北方にある海岸で魚釣りをしていたら、鋭い牙に黒い魚体の化け物のような魚が釣れた。こわ。
『シャオロン、シャオロン！なんか釣れた！！』
「え、あー」
城に入ってすぐの所にシャオロンを呼び止めたら微妙な反応をされた。見て、とバケツを差し出しても覗き込んでくれない。
いつもだったら「どしたん」とかニヤニヤしながら寄ってくるのに。
「俺、ちょっと大先生に用事あったわ」
『え、あの』
じゃ、と手を掲げて足早に去ってしまったシャオロン。なんか今日いつもに増して冷たくない？
エミさんに聞いてみたら異国のお魚だと教えてくれた。なんでここに、と頭を悩ますエミさんを図書室に置き去って廊下を歩いていたら、正面から歩いてきたのはまたしてもシャオロンだ。
『あ！シャオロン、さっきの魚ね……』
「んー」
エミさんの受け売りを語る私を前に、シャオロンはやはり心ここにあらずという感じだ。いつになくぼんやりしている。
『シャオロン、もしかして体調悪い？』
「……え？いやだいじょぶだいじょぶ」
そうは言ってもやはり普段と感じが違う。目を逸らす彼のおでこに手を当ててみた。心なしか熱い。
『やっぱ熱あるんじゃない？しんぺいさんのとこ行って診てもらいなよ』
絶対嫌や！って怒るんだろうな、と思っていたけれど、返事は何も返ってこない。代わりにほんのり赤い顔を彼は手の甲で覆い隠した。
「…………わかった、行ってくるから」
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元青磁(プロフ) - 森。さん» ﾜ°……！？あばばばばありがとうございます(；▽；) (4月18日 20時) (
レス) id: d3f69151ea (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - この甘すぎずさっぱりしすぎずの距離感好きです！！！ (4月18日 17時) (レス) @page20 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元青磁 | 作成日時：2024年4月9日 4時
