［sha］ ページ7
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sha
よく晴れた休日、お散歩日和だなんて浮かれて城下町を一人ぶらぶら。目に入った花屋の看板に惹かれて扉をあげたら、店員さんを絶賛口説き中のアイツがいた。
『やめたげなよ。店員さんも忙しいんだから』
「だからべつにナンパとかそういうんちゃうって」
頑なに否定するシャオロンと困り顔の店員さん。歳は私と同じかちょっと上くらい。顔は小さくて清楚そうですごくかわいい。慌てた様子がリスみたい。
ふーん。私は似ても似つきませんけど。ふーん。
腕を組んでこの間模擬戦中についた腕の傷をなぞる。
「なに、怒ってんの？」
『呆れてんの』
「ほら、早よどれか一つ選んで」
『え？』
「いや、花」
棚にずらりと並んだ花をバックにシャオロンが仁王立ちする。さては私に選ばせて店員さんにあげるつもりだな。なんて残酷な。
当てつけとかそういうのではないけどスズランを選んだ。可憐な顔して毒があるから。あの店員もどこかしら欠点があるはず。世の中そうじゃないとやってられない。
私に言われた通りスズランを選んで買ったシャオロン。店を出ても手にはスズランを持ったままだった。
『店員さんに渡してこないの？』
「は？お前のやけど」
は？
「お前、この花好きなん？」
『え、まあ……』
「これなんて言うん？」
『知らないの、スズランだけど』
一緒に城に帰ってからスズランを渡してくれた。
曇っていた空が晴れてきた。髪を撫でる風にシャオロンが乱れた前髪を直す。
ちょっと気になって後で図書館で調べてみたら、スズランの花言葉って『純粋』なんだって。
純粋で可憐なのに毒があるだなんて、どこかの誰かさんみたいだね。
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元青磁(プロフ) - 森。さん» ﾜ°……！？あばばばばありがとうございます(；▽；) (4月18日 20時) (
レス) id: d3f69151ea (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - この甘すぎずさっぱりしすぎずの距離感好きです！！！ (4月18日 17時) (レス) @page20 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元青磁 | 作成日時：2024年4月9日 4時
