【d!】心まで、透明化してよ (ページ11)

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11話・tn ページ11

トントンの部屋にて

tn「…」

無能は、仕事を受け取って出すフリを
している。全然働いてへん。おかげで
繁忙期も相まって、俺は連日
虫の手でも借りたいほど忙しい

ゾムや鬱もしてるのに、なんであいつは
しないん？？

…粛清すんのもありやな

tn「もう、いらんやつやし」

提出された書類を分別していた時
ゾム、と書いてある数枚の紙がおちた

紙を、元の位置に片付ける

つもりが何か違和感が俺の
邪魔をする

手に取った書類いつものゾムより
文章量が多い気がして

つい深く読み込んでしまった

tn「…あいつ、こんな真面目か？」

ただの報告書にここまであいつが
詳細にかくタイプとは思えへん

それになんか字も違うし…

tn「…」

嫌な予感。ゾム、と書かれた
書類をみれば見事に俺の肩を落胆させていく

本人じゃない奴が、書いてる

あまりにも違う。こんなのあいつはかかん

tn「一体誰が……」
tn「…無能か」

理由は分からないが、あいつに
違いない。…もしかして他のもしてたりするんか？

…

───
夜

tn「ほんまおかしいわ」

業務をこなした後、アイツらの
名前が書いてある書類を読み直した

激務で、内容以外確認来ていなかった

字が、全然違う

あいつらの字体ではない
女のようなフォントはがりだ

そして内容も、分かりやすい
頭がいいやつやないと、こんなんできひん

極めつけに、今日から遡って数日分の
資料はほとんどAのものやった。
そしてアイツの書類には他のやつの名前
がかいてあって

仕事量を、減らした

フリをしていたのに気づいた

tn「…」

あした、Aに確かめようと思う

おかしい

真っ暗な《あの日》に、
一筋の光が伸びてきている気がした
掴みたかった訳やない
けど、どうかあの日を照らして欲しいと

願っていた

───
その頃、Aの部屋

「いｯ…はぁｯ、はぁ…」

ちる「早く死んだらいいのに」
ちる「ほんっと、先輩方に迷惑かけてますよねーー？？」

「…」

ちる様に、入られた瞬間
Bb弾のようか何がが顔や腕に命中
一瞬の油断でいつのまにか、

視界が、回らない所まで殴られてしまった
これ、このままだと死ぬな

ちる「ほんっと迷惑。さっさと死んでよ」
ちる「無能なんていらないんだよ」

ちる「じゃ、私は皆の心の代弁をしただけだよ」
ちる「おやすみ〜〜」

バタン

「…」

いらない、に決まってんじゃん

《そうさせたのよ？》