【d!】心まで、透明化してよ (ページ20)

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20話ページ20

「ｯ…、無能を煽るのも程々にしては？。」
「何の意図があるのか、存じませんが、」
「無能にそんな気配りができるとでも？。」

「かなり疲労が溜まっているのでは？。」

gr「…」

嫌われるように、煽るA
下手すぎて笑いもできない

gr「そうか。総統に向かってバカといいたいのか」

「…」

gr「それなら時期に処分を考えてやるよ」

「そのほうがいいですよ」

「無能なんて不必要ですから」

gr「…」

A。なんでそこまでして
嫌われたがるんや

…心の内が読めないもどかしさに
つい手を出してしまう

「…頭を、割るつもりで？」
gr「生憎そこまで力はなくてな。掴むくらいしか出来ないのだ」

「…」

嘘だ。
どうせ、

撫でたいだけだ

さっさと嫌いになってくれたらいいのに

gr「それじゃ、」

gr「…」

gr「オスマンに嘘の付き方の講座でもしてもらったらどうだ」
「ｯ…」

全てを分かりきってる彼に
私はどうしたら、いいのだろうか

ただ無力感に膝待つしかなかった

？「…」

───
チーノの部屋

ci「…」

「書類の提出の催促をしにきました。終わられてますか」

ci「…」

無能…Aさんが
俺の部屋に来たかと思えば書類

当たり前か、

微かにあった黄色い妄想が
落ちていく音を聞きながら終わらせた
書類を渡す

確認する動作も、見逃さないように
眼鏡の奥からじっとみる

「…確認終わりました。では」
ci「怪我は、どうですか」

「…はい？」
ci「こないだの、任務の、怪我」
ci「あんたはのろいから酷かったんちゃう」

「仕事に関係ないことを言う必要はありませんので。」

ci「…」

なんだよそれ

酷いやん

俺は、心配していってるのに

ドアノブを閉めてから
体がうまくうごかなかった。
エネルギーが全て脳で使われてるせいだ

Aさんは、
無能やない

知ってるけど、言えへんかった
言ったら謝ってもうたら

今までしてきたAさんに対する
仕打ちが、意味無いものになってまう

それを嫌がるのは、おそらく無能も
一緒

ci「…無能なんて、大嫌い」

俺は、そのスタンスを演じるしか
方法がないのだろう

───
小ネタ

「〜〜。(、)」で終わるのは
演じている時のセリフ