【d!】心まで、透明化してよ (ページ25)

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25話ページ25

夜

「…」

とりあえず持っていた絆創膏で
傷を塞いだ。案外骨は丈夫で、
感触的に捻挫で済んだ

よかった

「…」

食堂に、行かないと

───
食堂

zm「ｯ…」

Aの怪我、ありえんくらい
増えとる。こんなに酷かっけ、

声をかけようとした瞬間
来るな。と睨まれて

また拳が、どこにもいけへんかった

「…」

sn「あ、そうそう」
sn「忘れてないだろうけど、皆あした
健康診断だから」

「…？」

ケンコウシンダン、…？
そんなのあったのだろうか
いや、無能には関係ない事だ無視無視

sn「…お前も参加すんだよ」

「……そうですか。」

ht「…」

Aには、今朝と同様
俺が直前におにぎりを渡した。

無毒の飯は、たいそう美味いらしく
今も目に溢れんばかりの水の膜

どんだけ、劇薬食ってきたんだよ

ちる「…」

───
Aの部屋

「…」

ずるる、と背中から床に落ちていく
仕事が終わった。と理解した体には
もう力はなくて

今朝と同じような格好で倒れた
ちゃんと掃除したから、独特の刺激集はしない
ただ、血痕は中々消えないから

残っちゃったけど

「…」

コンコン

「……」

この城の人には、
返事がない部屋には入らないという
常識が取り除かれているらしい

ガチャ、と当然のような手つきで
中に入ってきた

レパロウ

rp「…ベットで、寝ないんすか…」
「あなたには、関係ない。」
「要件は？」
rp「…」
rp「治療しに来ました」

──

rp「…今日は誰にされたんですか？」

A先輩の足や背中は、
いくつとの痛々しい痕がこびり付いていた
黄色、紫、赤色、青色、…彼女の背中を
パレットのように使いやがって

床に血痕が残っていたから場所はここか
人形の彼女に包帯を巻きながら、未熟な言葉を
投げた

rp「なんで、貴方はこんなんされて平気なんですか」
「無能だからです。」

rp「……貴方は、無能じゃない」
rp「…ベット、壊れてるんすね」

ベット所ではない。殆ど部屋として
機能していないのに

rp「…布団、ですかそれ」

壊れたベットに畳まれていた布団もどき
血痕などが染み付いてて見てて、心臓が
きゅっと締まる

…いっそのこと、

rp「…A先輩」
「…」

rp「俺の部屋で寝ます？」
「嫌だ。」
rp「…でも、布団も汚いし…」
「構いません」

rp「……」

今は夜中。先程ロボロさんが
就寝したのも確認した

…