【d!】心まで、透明化してよ (ページ10)

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10話※ ページ10

※肌注意

廊下

rp「ｯ？！」

A先輩が帰った音がした
部屋まで向かう途中に見つけた彼女は
ボロボロで

なんで死ななかったのか不思議な出血量

言葉よりも前に手がでて、
いつの間にか彼女を俺の部屋
に連れ込んでいた

─
レパロウの部屋

rp「な、治療は？、」
「結構です。帰ります。」
rp「じ、冗談ですよね。さすがにこれは」
「…」

rp「…」

本気で、この人はこれを放置するのか？
本気であの人たちは彼女に死を望んでんの？

…それでも、あかんだろ

rp「治療道具は1式貰ってるので、出来ると思います。胸は見ないんでとりあえず消毒させてください」
「後輩が先輩たてつかないで。」
「帰る。」

rp「ｯ、言うこと聞けや、！」
「え」

rp「…」
「…」

rp「…言うこと聞け。手当させろ」

先輩を押し倒した。
背徳感がないとは言いきれないけど
体の下の彼女の無力な表情は
感情の鎮静剤

rp「…じっとしてて、ね？」
rp「監視カメラとかどうでもいいんで」

rp「…え、」

半ば強制的に見せてもらった背中は
血だらけでそして骨ばっていた

人間はここまで骨ばって、
血を出すのか、？

rp「…と、とりあえず。消毒…して…止血…はしてる…んで薬塗って、包帯…」

「…」

言うことを聞かない後輩の
扱い方なんて忘れてしまった。

背中を誰かに見せるのは、
半年ぶりとでもいっておこうか

冷たい塗り薬が、レパロウの
ための薬が私に塗られていく

意味が無い

「…治療費は、明日渡します。…でも
無能に関わらないでください」
rp「…」

腕と腹を見たかったが
変態。と一蹴された。怪我は少なそうだから
今回は背中と足だけ

…それでも尚、拒絶するこの女に
腹が立ってくる。なぜ嫌がるん

rp「治療費はいりません」
rp「なんで関わって欲しくないんですか」
rp「貴方になにかしましたっけ」
「…」

rp「…俺は大丈夫です」
rp「貴方は無能じゃない…と思うし」

「…」

レパロウ。なんでちると
同期なのにこんなに真っ直ぐなんだろうか

rp「A先輩。俺は、貴方の味方ですから」
rp「あんたにどれだけ突き放されても」

「……」

「貴方に守られるほど私は弱いってこと？。」
「はっきりそう言えばいいのに。」

「じゃ。」

rp「あ、」

rp「…」

違う、けど
今の彼女には何を言っても伝わらない気がする

…

あの人を、守るんだ。俺が