✍ どうしようもないこと ページ12
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〔 どうしようもないこと ⇨ トントン 〕
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〈 ずるい 〉の続編なので、〈 ずるい 〉をお先にお読みになってから、此方をお楽しみ下さい！
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遠距離恋愛はどんなカップルでも上手くいかないと脅され、最初は確かに不安になっていた。だけど、仕事に没頭する日々の中で、唯一の癒しの存在となるAさんは、どんな遠くに暮らしていたとしても、俺のエネルギーに変換される事に変わりは無かった。
会えるのは1年に4回程度で、春夏秋冬に1回ずつ会えれば良い方だったが、お互いの仕事の都合上、半年以上会えない事もあった。それでも、毎週月曜日の夜に電話をする事と、離れて暮らしていたとしても互いを不安にさせない事が軸のルールとなり、ふたりの遠距離生活は順調に進んで行った。
勿論、会いたくなって飛び出したくなる時もあったが、浮気をされているのではないか等、不安になる夜は一切無い。そこは、Aさんの事をとても信頼しているからこそ、全く気にする事はなかった。だから、Aさんも不安に思っていて欲しくなかった。
そんな生活を4年程続け、周りが結婚をしたり、家庭を持ち出す年齢になった頃、自分もぼんやりしててはいけないと思い、突然結婚を意識する様になった。結婚したくなったら、結婚が出来る状況には居ない。一緒に暮らすには、何方かが諦めなければいけない物がある。そうなると、突然色んな責任が伴う事に気付き、結婚に対するハードルが上がっていた。
それに、Aさんはどんな風に考えているのか気になり、まずは気持ちの確認からだと思った。
「 Aさんは、結婚とかどんな風に考えていますか？ 」
少しストレートな言葉だが、遠回しに不器用な事を伝えるよりは、何倍も効率的だ。俺は今年で26歳だし、Aさんは28歳になるのだから、結婚をしても可笑しくない年齢だろう。出会った時、俺はまだ大学に入り立ての19歳だったのに、交際して7年が経つなんて、やっぱり結婚をしても良いのかもしれないと、変な自信が湧き出て来る。緊張しながらAさんのリアクションを待っていると、Aさんは重たい口を開いた。
「 トントン君は、結婚したいの？ 」
質問に質問で聞かれると言う事は、俺の様子を伺っていると言う事だ。俺は、自分にスポットライトが当たる事を予想していなかったので、必死に自分の中で最適解を探した。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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