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答えだと思ってしまった自分が、憎くなった。そんな事、微塵も思いたくないのに、脳が拒否しないのはどうしてなんだろう。
7年の交際期間、喧嘩した事は1度も無くて、俺達の相性は抜群なんだと勘違いしていた。だけど、本当は相性が良いのではなく、Aさんが大事な事を話していなかっただけだ。話せない環境を作ってしまっていた俺に原因があるのだろうか。もう、何が悪くて何が駄目で、何処で間違えてしまったのか、分からなくなって来た。
「 トントン君は、結婚したいんだよね。それなら、私と居ない方が良いね。これ以上、私と一緒に居ても結婚は出来ないし、効率も悪いから。別れましょう、私達。 」
7年間が、たった70分にして壊れるなんて誰が想像したのだろう。Aさんの冷たくて尖った声は、今迄聞いた事がなかった。
俺が今、電話をしている相手は、本当に俺の愛するAさんなのだろうか？もう、何もかもが分からなくて、自分がどんな決断を下す事が正しいのかも、分からなくなっていた。
「 ごめんなさい。こんな私の事を好きになってくれて、7年間も私に時間を費やしてくれて。最後はこんな、無責任なお別れになってしまって。もっと、早くにお話しておけば良かったね。ごめんね、トントン君。 」
「 ……謝られても、困るだけです。そうやって、丸め込もうとして、話し合いを避けてるだけでしょう？勝手に話を進めないで下さい。俺は、Aさんと別れたくないです。 」
「 でも、私は結婚するつもりないんだよ。それなのに、私と居て何になるの？トントン君は、同じ目的の人と幸せになった方が、絶対に良いよ。 」
同じ目的の人とは、一体どんな人の事だろう。俺は別に、結婚したら仕事を辞めて主婦になって欲しいとか、家事は全部やって欲しいとか、料理は絶対に手料理が良いとか、そんな事は思っていない。
お互いのやりたい事や守りたい事を、ふたりで大切にしながら生活して行きたいし、妥協が必要になった時には、眠くなる迄話し合いたい。それが、Aさんにしっかりと伝わっているのだろうか。伝わっていたとして、Aさんはどんな答えを出してくれるのだろうか。きっと、今の答えから変わる事はないのだと思った。
「 俺の事、好きでしたか？本当に、好きになってくれましたか？ 」
Aさんが告白を了承してくれた時、まだ俺の事が好きかどうか分からないと言った。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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