今日:25 hit、昨日:6 hit、合計:3,257 hit
小｜中｜大
¦ ページ17
▶
26歳にもなって、最愛の人を失うから大号泣しているなんて、他の誰にも見せれない。Aさんにだから見せられる事なのに、何でこうなってしまったんだろう。どうしようもないことが、この世の中には沢山あるのだと実感した。
「 私の為に泣くなんて、勿体無いよ。 」
「 どうか、お元気で。 」
振り絞った声と、強がった言葉は、7年間の終わりを示している。Aさんも暫く呼吸を繰り返してから、俺と同じ事を言った。
「 トントン君も、お元気で。さようなら。 」
さようならも言えないまま、切られた電話をひとりで眺めた。画面に映る最愛の人の名前に、また、泣いてしまった。あっさりと別れる事になってしまった事実に、後悔の念が押し寄せる。結婚しなくても、一緒に居ると言う選択肢は幾らでもあったのに、どうして俺はこの選択を取ってしまったのだろう。その後、夜が明けるまで泣き続け、人生で1番の絶望と不幸を味わった。
「 お元気で…… 」
▶
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
