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シャオロン君は剥き出しの殺意を私に晒すが、私の手を握る事に躊躇はなかったのだろう。私はシャオロン君の手を握り、力を込めてシャオロン君の事を立ち上がらせた。
「 ごめん。 」
私の謝罪に、シャオロン君は何も言わず、何も反応しない。だが、私の手を握ったままであり、それはまるで、握手の様だった。
「 本当は、全部嘘。私はもっと、泳ぎたかった。頑張りたかった。でも、頑張れなかった。 」
どうして、敵対心を向けられているのに、シャオロン君に自分の弱音を吐けるのだろう。強く見せて来ただけだが、自分のメンタルはとても弱いのだと思い知った。
「 シャオロン君に任せても良い？これから、他の誰にも" 私達 "の1番を譲らないって。 」
シャオロン君は、私の手を更に力強く握り、少年の様な瞳で私を見詰め返す。そして、シャオロン君は深く頷き、それを最後に私達は1度も会っていない。
あの後、私は大学生で出会った今の夫と結婚をして、最愛の娘にも恵まれた。シャオロン君は自分の事を恵まれていると言ったが、私もとても恵まれている。恵まれている人間にしか、分からない苦労がある。
「 水泳に命掛けられる奴は、何でも命掛けれるよ。シャオロン君が水泳を捨てても、大丈夫だから。じゃあね、有難う。さようなら。 」
過去の栄光を捨てるタイミングは、そんな物が何の煌めきにもならないと気付いた時だ。だから、私は全てを捨てて、煌めきよりもときめきの方を尊重する事にした。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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