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ひとりの人間として、成長して行く鬱を見て、恋人は満足そうに頷き、だけど、それが当たり前だと言わんばかりに、偶に冷たい事も言う。飴と鞭の使い分けが上手い恋人の尻に敷かれた鬱は、今迄であれば窮屈が故に大暴走をしている筈なのに、今の鬱は大人しくしていた。
シャワーから上がった鬱は、バスローブを適当に巻いて寝室に戻ると、寝ていた恋人が不安そうに座っている。
「 起きたん？ 」
鬱の声が聞こえているのか、はたまた、無視をされたのかは分からないが、恋人はバスローブ姿の鬱に抱き着いた。
「 何処かに、行ってしまったのかと。 」
強気な恋人は、鬱が居なくても生きていけるのだと、鬱はすっかり思っていた。だが、それは間違いである事に気付く。鬱も恋人が居ないと生きていけないが、恋人も鬱が居ないと生きていけないのだ。鬱は恋人の事をしっかりと抱き留めた。
「 何処にも行かんよ。俺、Aちゃんの事、ほんきだよ。 」
その言葉に安堵したのか、恋人は柔らかく微笑んだ。寝惚けているのは見て分かるが、鬱は自分の存在意義を確かめられた事に満足をして、恋人の事をベットに優しく寝かせる。そして、恋人の甘い唇にキスをした。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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