✍ ごめんなさい ページ27
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〔 ごめんなさい ⇨ コネシマ 〕
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〈 ゆうれい 〉の続編です👻
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高校生と言うのは、本当にあっという間だ。気付けば、進路活動も本格的に始まり、将来の事を見据える必要が生まれる時期になって来た。コネシマは医者の一族に生まれてしまったが為に、医者以外の選択肢は用意されていない。本当は、絵本作家になる事が夢なのだが、その様な話をした事もなかった。でも、コネシマの少年心を優しく包み込んでくれる人物が、たったひとりだけ居た。
「 コネシマ君、美術部だっけ？ 」
どうやら、コネシマが授業中にノートに落書きをしていたのを見ていたのだろう。コネシマは今迄、話した事のなかったAに緊張したが、直ぐに取り繕った。器用な人間に生まれ変わる事は出来なくても、不器用な面を隠す事は誰にでも出来る。所詮、気付かれなければ許されるのだ。
「 いや、サッカー部やけど。 」
「 どうしてそんなに絵が上手なの？しかも、タッチが子供向けみたいで可愛い。マスコットキャラクターとか描いたら、売れそうだね。 」
Aの第一印象は穏やかな人だったが、" 売れそうだね "と言う発言から、損得勘定で動くタイプなのだと思った。そして、絵を描く事を仕事にするなら、売れなければ価値がないと言われている様な気がして、イメージと違ったAの面を見た気がする。
「 コネシマ君、絵本作家になれそう。 」
コネシマは、自分の夢を誰にも明かした事がないのに、Aはそれを見透かした。それが衝撃で、だけど、とっても嬉しくて、コネシマはAの事を心を許せる人間として認識する。
それから、コネシマはこっそりと描いていた物語をAに見せる様になり、その度にAと他愛も無い話をした。例えば、好きな色の話とか、季節の話とか、明日の夕飯の話とか、中学校の時の話とか、休みの日の話とか、夏休みの話とか、好きな人の話とか。そのひとつひとつの話に重みはなくても、コネシマは人生で初めて、誰かと会話をする事が苦ではない人物を見付けた。それは、コネシマにとって、とても大きな出会いなのだ。
「 コネシマ君、" ヘンゼルとグレーテル "が好きなの？ 」
想定していなかった質問に、コネシマは目を丸くした。理由を尋ねると、Aはコネシマの深層心理を見抜く様に鋭い事を言う。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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