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状況が飲み込めず、半ば半狂乱になりながらも、私は自分の足で車のブレーキを踏み、手でハンドルに触り、先程、しっかりと警察署にやって来た。ゾムさんが亡くなってしまったと言うから、事故の可能性を視野に入れていたが、自 殺だと聞いて本当にショックだった。元から、不安定な人だとは思っていたが、まさか本当にこの世から居なくなってしまうなんて、考えた事もない。
私は封筒を開ける覚悟を決め、優しく封を破った。
『 合理的な恋愛を好んでしまうのは、傷付きたくないからです。全て、計画通り・計算通りに進めば、物事の予測が出来ている為、失敗さえも計画のひとつに組み込んでおく事が出来ます。ですが、計画性の無い恋は、失敗をプログラムに組み込まないので、傷付いてしまうのです。僕はそれがどうしても嫌で、自分に残された時間を指を折って数えながら、計画していました。貴女の苗字が変わると知った時、全ての計画が崩れてしまったので、僕は諦めました。それならば、最初から馬鹿みたいに貴女に本当の事を言えば良かったのです。言えなかった僕の事を、臆病者だと嗤って下さい。貴女を苦しめるつもりはありませんが、この手紙を読んでくれているのなら、最期にひとつだけ聞いて欲しい事があります。幸せになって下さい。 』
手紙の文面は全て、点字で打たれていた。それを指でなぞり、涙で濡れていく紙を優しく撫でた。
「 ……おそかった。 」
私も、もっと早くに貴方に本当の事を言えば良かった。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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