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「 優里ちゃん、シッマの連絡先、ブロックしてるんやろ？それで、シッマが優里ちゃんの連絡先が欲しいって言うてんねん。 」
「 サンタマリアアクアマリンの処分の仕方を、私に聞きたいからですか？ 」
「 恐らく、そう言う事なんやけど、どうかな？ 」
サンタマリアアクアマリンも、自分で処分出来ないの？
彼に抱く憎しみも、懐かしい感情のひとつだ。付き合っていた時も、私が全部やっていた。ゴミのひとつも捨てれない彼は、私と別れてからどうやって生きているのか。多分、逞しい人だから最低な生活をしていても、死なないだろう。
「 分かりました。私の連絡先、彼に渡しても良いですよ。 」
「 有難う。シッマも喜ぶと思う。 」
ここで断る事も出来る訳だが、大人の女性として、彼を愛していたひとりの人間として、彼と向き合ってやろうではないか。私も弱い女じゃない。彼が居なくても生きていける。それを彼に見せてやろう。
「 優里ちゃん、シッマは悪い人じゃないねん。ただ、不器用なだけで…… 」
「 分かってますよ。私だって、彼と一緒に居た時間があるんですから。でも、彼は……不器用過ぎます。 」
寺川さんが、眉を下げて苦笑した。きっと、メンバーの皆さんだって、彼が不器用過ぎる事を分かっているのだろう。分かった上で、共に居るのだろう。
「 彼をこれからも宜しくお願いします。 」
不器用で、取り柄が脱税以外無い彼でも、沢山の人に愛されます様に。
「 俺は、ショッピ君に見捨てられるシッマも見たいけどな。 」
寺川さん、それは私も見てみたいです。
〘 待ってる。 〙
寺川さんから、彼の連絡先を貰い、もう数分で退勤になると言ったタイミングで、彼から連絡が来た。昔から用が無いと連絡してくれないのだが、文面も雑だし、適当だし、私に伝えるつもりがない。待ってると言うのは恐らく、私が退勤するのを待っていると言う事なのだろう。退勤時間になり、荷物を纏めて直ぐに会社を飛び出した。
「 お待たせ。 」
彼の愛車の窓を叩き、助手席のドアを開ける。彼は何も言わず、私が乗ったのを見計らって車を出発させた。
まるで、誘拐の様な手口だが、これから何処に行くかも分からないまま車に乗っているので、これは誘拐で間違いないだろう。
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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