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警察に相談して、パトロールの強化が始まり、私も知春から目を離さない様に、手を離さない様に、あの時の私と同じ思いをしない様に、知春の事を守ると心に決める。当の知春は、自分が危険に晒された事も理解していない為、精神的に異常が発生する事もなかった。子供の頃に掛けられた呪いは、大人になっても解ける事は無い。私は知春に呪い等、掛けたくない。でも、上手く出来ない事もある。
「 どうしてお母さんの言う事が聞けないの？ 」
自分の心が崩壊していく感覚は、今迄何度も味わって来た。彼が若い女の子とホテルに行っている事を知った時も、こうして心がバラバラと崩れていったのだ。私が知春の為に色んな手を尽くしているのに、知春はそれをちっとも分かってくれない。
誰に似たの？私？なら、失敗ね。……駄目。こんな事、自分の子供に言っちゃ駄目。
「 ……知春？ 」
先程迄、目の前のブランコで自由に遊んで居た筈なのに、気付けばブランコに知春の姿は無かった。大きくない公園だが、パニックになり、視界と脳味噌が上手く機能しないまま、私は辺りを見渡すと滑り台の所で知春と、見た事のある男性が遊んで居る。
「 知春！ 」
私が怒声に近い様な声で知春の名前を呼ぶと、知春の顔から笑顔は消えて、暗い表情に変わった。私が駆け寄ると、知春の側に居た男性は私を見て、あの時と同じ様に一礼をする。
「 すいません。お嬢さんが、手を振ってくれたので。 」
私が知春を抱き締めると、知春は男性に向かってニコニコと笑顔を振り撒いた。
「 あの時、助けてくれた方ですよね？ 」
「 お嬢さんに、何も無かったですか？ 」
「 ……大丈夫でした。 」
「 良かったです。 」
シンプルな会話。誰に聞かれても分かる、世間体の付き合い。でも、知春の事を心配してくれた彼は、わるいひとでは無いのだと思った。若い女の子に尻尾を振る、あの人とは大違い。
「 良く、知春と遊んでくれるんですか？ 」
小学生になった知春は、ひとりで公園で遊ぶ事もあった。勿論、ひとりと言っても私が居ないと言う意味で、小学校のお友達と一緒に遊んでいる。その場には、他の保護者の方も居るから、門限を守るなら知春には公園で遊ぶ事を許可していた。
「 職場が近くて。 」
「 すいません、知春が迷惑を…… 」
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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