✍ やっぱり ページ6
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〔 やっぱり ⇨ ロボロ 〕
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〈 へあごむ 〉をお先にどうぞ🫴🏻
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多忙な日々を過ごしていると、自分に向けて許されるであろう筈の苦労を、怠ってしまう様になる。例えば、もう少し丁寧なヘアケアを心掛けたいが、お風呂に入って直ぐに寝る為に、髪の毛を適当に乾かして、頭皮が温かいのを確認したら、直ぐにベットに入ってしまう。本当はネイルもマツエクも眉毛サロンにも行きたいのに、休日は家でAmazonプライムを観る楽しみを知ってしまったから、外にも出なくなった。自炊をして健康を意識したいのに、面倒臭くなってスーパーで半額になっているお弁当を選んでしまうし、ウォーキングやジムに行きたいのに、そんな余裕は一切ない。朝起きて、出勤して、退勤して、寝て、そんな刺激も面白味もない毎日の中で、最近、本当に幸せだと感じる出来事が起きた。
「 ロボロ先輩…… 」
用事があり銀行に訪れた時の事だった。窓口で対応をしてくれた銀行員が、見覚えのある懐かしい顔と、愛おしい声の人物だったのだ。彼は私と目が合ってから暫くして、大きく目を見開いた。
「 A？ 」
「 そうです。高校の後輩の世屋( せや )Aです。ロボロ先輩ですよね？ 」
「 久し振りやん。そう、ロボロ。 」
高校時代、私の世界はロボロ先輩で成り立っていた。私の恋心の支配者であるロボロ先輩と、この歳になってから再会出来るなんて思ってもいなかった。
「 帰って来たん？大学、県外に行ったんやろ？ 」
「 就職して、こっちに戻って来ました。ロボロ先輩はずっとこっちに居るんですか？ 」
「 せやな。ずっと、こっちに居るけど。 」
私の青春を青く染めてくれたロボロ先輩は、昔と変わらずとても魅力的な人だった。当時から人気者だったが、今も人気者なんだろう。ロボロ先輩が醸し出す雰囲気は、後輩が親しみ易さを感じる。
「 今日、飲みに行きませんか？ 」
このチャンスを逃したら、あの時と同じ失敗をすると思った。先手を打たれ、自分の思いを伝える事が出来ずに終わった高校時代の様な過ちを、この歳になっても繰り返したくない。私の突然の誘いに、ロボロ先輩は驚いている様子だったが、高校時代の後輩だからと言う理由で、少しは大目に見てくれたかもしれない。
「 久し振りに会ったし、飲み行こか。 」
「 良いんですか……？ 」
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紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
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