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招黎館
└堕天達の隔離されている屋敷。なんてことのない日本家屋兼、村長の住まいである。堕天達は主である村長に絶対服従。食事は貧相。又、堕天は義務教育を受けられないが、自ら勉強を進めることは可能であり其れによる知能から村長からの扱いは決まる。
村のそれもかなりはずれの方に建っているが山の中の開けた場所にあるので自然豊か。因みに此れは全て村長の趣味であり、専用の庭師のような人物を雇っているようだ。
屋敷の中は(全て畳張りだが)割と広く、堕天達の個室も用意されている。囚われの身としては随分と接し方が緩いような気もするが、昔から堕天とは畏怖の対称(=神からの罰)であるイメージが広く根付いていた為、神の機嫌を損ねないように堕天(=天使の姿)を饗している、という意味が込められているとかいないとか。
2階にある自室には簡易的な机(ローテーブル)のようなものと敷布団、本棚、タンスが備え付けられている。玩具等は一切与えられないが書籍であれば“外の世界を知りすぎない程度に”与えられることがあるらしい。特に参考書のような印刷物や伝記等は直ぐに与えられる。
そして堕天達を村長に代わって管理しているのが、村長の女中である。大抵1人。女中と言っても性別はまちまちなことが多く、性格や緩さも人によって変動する。気持ち男性の方が優しいことが多い気が……する。
1階はお勝手と居間になっている。小さいがテレビもあり、専らリモコン争奪戦となっている光景を良く見かける。村長は離れに住んでおり、基本的に母屋の方へ来ることはない。よって堕天達とも余り面識はない。
料理は一日二食(朝と夕)、間食と称して少なめの昼ごはんがある。料理係という人間が別にいて、彼らの作る料理が振る舞われるが大して上手くもなく不味くもなく普通な味。但し量が極端に少ない為、日中にガツガツ活動するとなると全く持って足りない。因みに囚われていても外に出ることは出来るのだが(柵はある)食事が足りないせいで皆出ても日向ぼっこをする程度だという。運動は見る方を好む人が多い(人による)。
着衣しているものは男子の場合は白いワイシャツに黒いスラックス(短パンもあり)、女子の場合ワイシャツに黒スカート。同じ衣服の替えは持っているが恐らく此れ以外の衣類は与えて貰えないのではないだろうか。
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